「直感的」だという場合、実は「慣用的」だということが多く含まれています。使ってみればすぐにわかる、使いやすいUIは人間であるユーザーがその身体性や文化などから身につけ慣れ親しんできた概念やルールに逆らわず、うまく利用したものになっています。
必ずしも実在世界で使われてきたものに由来していなくても、また人間の脳の中にそれが何なのかを説明できるような生得的・本能的な情報はなくても、構成する各パーツが十分に慣用的でありパーツ同士の関係が明確になっていれば、ユーザーは初めて目にするUIであっても経験的知識を駆使して理解することができます。
実際に機能するUIをデザインするのに、ごく基本的な一般原則から出発するとかえって大変です。デザインパターンとは、より上位にある一般原則と、下位にあるUIデザインの文法(テキスト、グラフィック要素、グリッドなど)との間のギャップをちょうど埋めるような具体性を備えた、UIパーツの実用的な組み合わせになっています。AstroBlaster UIでは、一般的なWebインターフェースでお馴染みの基本的なものの他に、業務システムならではのUIパターンを多数揃えています。